蛋白質・アミノ酸


 人間の身体の多くは水分で構成され成人60%・小児70%、新生児75%ですが、タンパク質は水分に次ぎ人体構成の17%くらいで、皮膚や髪、血液、爪、筋肉、内臓はタンパク質で作られています。そして体のバランスを保つ為のホルモンや、栄養素の体内合成を助ける酵素も蛋白質で作られています。また、病気に対する免疫力を作る働きもあります。人間の主なエネルギー源は、糖質と脂質ですが、蛋白質もエネルギー源にもなり、一日の消費エネルギーのうち15%は蛋白質から摂取するのが望ましいとされています。

 蛋白質は酵素の働きに助けられ、消化によってアミノ酸に分解され小腸から吸収され、そして肝臓に運ばれて血液タンパク質 となり各組織に運ばれて身体の合成に使われます(体蛋白質)。

 分解されたアミノ酸には20種類以上あり、体内では合成出来ないので食品から摂取するしかない物を、必須アミノ酸と言い8種類あります。良質蛋白質とは、この必須アミノ酸を多く含む物で、動物性蛋白質と、植物性蛋白質とがあります。

種類
含有食品
効用、特徴
動物性蛋白質牛豚鶏肉、魚貝類、卵、牛乳、チーズ良質蛋白質を多く含むが、一緒に飽和脂肪酸も多く含むのでコレステロール値の上昇や、動脈硬化に影響する。
植物性蛋白質大豆、枝豆、豆製品(納豆、豆腐、揚げ、みそ)、玄米、ごま必須アミノ酸がそなわっていない場合もあるが、低脂肪。

 植物性蛋白質よりも動物性蛋白質の方がより多くの良質蛋白質が含まれていますが、動物性蛋白質の食品は、動物性脂肪も多く含まれていますので高脂血症や通風になったりします。植物性蛋白質と動物性蛋白質を、半々位で組み合わせて摂取しましょう。一日の摂取量は体重の千分の一が望ましく、50kgの人は一日50gとなり、動物性と植物性を25gずつ摂取するのが理想的です。
 
 又、動物性タンパク質を摂る時、牛豚鶏肉と魚を半々の割合だとより理想的です。魚ばかりを食べると魚油中のEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)の過剰摂取となり、血小板凝集抑制・血液擬固の減少を強く引き起こし、出血しやすくなることもあります。肉ばかりですと、コレステロール値を上げ脂肪の摂り過ぎになります。動物性タンパク質25gのうちの半分を摂取するためには、12.5gのお肉を食べると言うことではなく、食品量の約五分の一がタンパク質量ですので、12.5g×5倍=62.5gです。体重50kgの人は一日にお肉を62.5g、魚を62.5gです。植物性タンパク質は食品によって含有量に大差があり、大豆だけでも種類や生産方法で異なり、加工している場合が多いので、何グラムとは計算しにくいですが、大豆だけを平均すると約五分の一と考えてもいいので125gです。

 蛋白質が不足すると、成長障害、貧血、疲労等、全身に障害が起こるので十分に摂った方がいいのですが、身体の構成やエネルギーにも使われなかった蛋白質は体内蓄積されるので、食生活が豊かな現代は、摂りすぎからの肥満にも注意しましょう。


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